A/DボードADQ412
4GHz/2GHz A/D & FPGA 搭載 USB接続 高速A/Dボックス (USB Box/PXIe/PCIe/MTCA)
概要
ADQ412は、4GHz 12bit 2ch 又は 2GHz 12bit 4ch の ADコンバータとユーザプログラム可能なFPGAを搭載した USB接続 高速A/Dボックスです。
標準添付されているGUIソフト「ADCaptureLab」を使い、簡単に信号をキャプチャしたりFFTを行う事が出来ます。ADCaptureLab以外にMatlab,C/C++などのドライバも付属されております。
Teledyne SP Devices社は複数のADコンバータでADサンプリングするインターリーブ技術「ADX」を使い高速ADサンプリングを行いますが、その際に発生するオフセットエラー、タイムスキュー、ゲインエラー等の不具合を自社開発した補正技術(特許技術)を使いSFDR等を最適化します。PXIe/PCIe/MTCA/USBボックスのタイプを用意しております。
MIMO、フェーズドアレイレーダ、ソノブイ、ソフトウェア無線機、周波数解析等のアプリケーションに最適です。
- 仕様
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A/Dコンバータ 4GHz, 12bit, 2ch / 2GHz, 12bit, 4ch 周波数帯域 6KHz~2GHz FPGA 1x Virtex-6 ドライバ Windows, Linux タイプ ボックス / PCIe / PXIe / MTCA - 特徴
❖ 広帯域幅と高ダイナミックレンジを提供するA/Dボード
❖ 非常に広帯域の信号のRF/IFサンプリングなどの厳しい測定を可能にします
❖ Teledyne SP Devices社独自のインターリーブテクノロジー『ADX』(特許技術)を採用
❖ AC結合により広い帯域幅でスペクトル純度が最適化されています
❖ 低域のカットオフ周波数は6kHzと低く、帯域幅は動作モードによって設定されます
❖ 高速USB3.0ケーブルを介してホスト接続をサポート
❖ PCI Express/PXI ExpressまたはMTCA.4 µTCAタイプも選択可能
❖ 高速転送でデータストリーミングをサポート
❖ APIとC/C++、MATLABなどのドライバーを含むソフトウェア開発キット(SDK)を付属
❖ 計測・解析 GUIソフトウェア『ADCaptureLab』を付属しており、簡単に使用可能
❖ WindowsとLinuxをサポート
- インターリーブ技術「ADX」(特許技術)について
Teledyne SP Devices社独自のインターリーブ技術「ADX」は、複数のADCを並列に使用することによりサンプリングレートを上げる手法です。インターリーブプロセスでは、複数の並列ADCのそれぞれが異なるタイミングでサンプリングします。このようにして、全体のサンプリングレートが上がり、ADCの数によりサンプリングレートが乗算されます。
インターリーブの課題は、最適な分解能を得るために個々のADCの特性の製造ばらつきを補正することです。標準的な14ビットADCのインターリーブを実現するには、補正後の変動が0.01%未満でなければなりません。さらに、これらの変動は温度と経年に依存するため、補正がさらに複雑になります。
- ADXは、ADC後のインターリーブ出力を後処理するためのデジタル信号処理技術です。ADXは、ミスマッチエラーの推定と、すべてのミスマッチエラーを抑制した信号の再構成の両方を備えています。独自技術により、特別なキャリブレーション信号やポストプロダクショントリミングを必要とせずに、ゲイン/オフセット/タイムスキューエラーのバックグラウンド推定を継続的に提供します。再構成ブロックは、最小限の遅延で信号を再作成します。
- 高性能PCをご用意しています
A/DボードをPCにインストールする場合、以下の事を検討する必要があります。
1.インストールスロットの物理的寸法- ⇒ボードの奥行・高さ、隣接スロットの干渉などを検討
2.PCIeスロットの物理的レーン数 - ⇒ボードとM/Bのレーン数(x1/x4/x8/x16)を物理的・電気的に検討
3.PCIeスロットの電気的互換性(Gen1/2/3) - ⇒ボードとM/Bのパフォーマンス(Gen1/2/3)適合性を検討
4.OSとの互換性 - ⇒Windows 7/8/10, Linux, 32bit/64bitドライバとの適合性を検討
これらの検討事項を考慮した最適なPCをご用意いたします。
ラックマウントタイプやデスクトップタイプ、CPUの性能や数、メモリの容量などお客様のご要望に合わせてビルドアップいたします。また、オプションで高速RAIDドライブを追加することも可能ですので長時間の記録が必要なアプリケーションに最適です。
- ADQ412のプレゼンテーション
ブロック図
スペック
■ アナログ入力 | 入力帯域(AC):6kHz ~ 2GHz 入力レンジ:800mVpp インピーダンス(AC):50Ω コネクタ:SMA |
■ A/Dコンバータ | チャンネル数:2ch / 4ch 分解能:12bit サンプリングレート:最大 4 GSPS データメモリ:700Mサンプル |
■ 内部クロックリファレンス | 周波数:10 MHz 精度:±5±0.5/year |
■ 外部クロックリファレンス | 周波数:1 ~ 250MHz 信号レベル:0.8 ~ 3.3Vpp インピーダンス(AC):50Ω デューティ:50%±5% コネクタ:MCX (USB,PXIe,PCIe)、MMCX (MTCA) |
■ クロックリファレンス出力 | 周波数:クロックリファレンスの設定による 信号レベル:3.3Vpp インピーダンス(AC):50Ω デューティ:50%±5% コネクタ:MCX (USB,PXIe,PCIe)、MMCX (MTCA) |
■ 環境条件 | 動作温度:0 ~ +45℃ 保存温度:-20 ~ +70℃ 湿度:5 ~ 95%(結露なきこと) |
■ OSサポート | Windows 7 32bit/64bit Windows 8 32bit/64bit Windows 10 Linux |