概要
SBC002SVは、VITA 78 SpaceVPX規格に対応したZynq UltraScale+の3U VPXタイプFPGAキャリアボードです。
SBC002SVは、SpaceVPX規格で定義されているシステムコントローラまたはペイロードとしての動作をサポートします。SBC002SVには、4GBのECC DDR3 SDRAMメモリと、FPGAファームウェアおよびソフトウェア用の128MBのNORメモリを備えたZynq Ultrascale+ SoCデバイスが含まれています。SBC002SVには、ローカル監視、電源管理、バックプレーンへの IO拡張用のボードコントローラも含まれています。また、SoC (PL) の FPGAファブリックに接続されたFMC拡張サイトをサポートしています。DDR3メモリは、高速 SpaceVPXインターフェイスと FMCインターフェイス間で転送されるデータを保存するバッファとして機能できます。
- 仕様
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搭載可能なモジュール 1x FMC FPGA 1x Zynq UltraScale+ ドライバ Linux, RTEMS, FreeRTOS タイプ 3U VPX 温度範囲 0 ~ +40℃(Engineering Model) - 特徴
- ▮ Zynq Ultrascale+ベースのSpaceVPX SBC
▮ Linux、RTEMS、FreeRTOSをサポート
▮ アプリケーション: 信号処理、コンピューター ビジョン、AI などのアビオニクスおよびペイロードサブシステム
▮ TCP/IP (オプション)
▮ ML/AIフレームワークを利用可能
▮ ロジック及びデータストレージにおけるSEE耐性サポート
▮ 監視機能とイベント回復機能を内蔵(FDIRソフトウェアを利用可能)
▮ ITAR規制対象外
- FMC (ANSI/VITA 57.1) について
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FMCはFPGAデバイスに接続するI/Oメザニンモジュールの規格で、ANSI/VITA(VMEbus International Trade Association)57.1で定義されています。業界標準のVPXボードやPCI ExpressボードのFMCサイトに搭載してFPGAの入出力デバイスとして利用できます。FMCには2種類のコネクタ、Low Pin Count(LPC)とHigh Pin Count(HPC)が規定されており、LPCコネクタは、68本のユーザー定義のシングルエンド信号または34本のユーザー定義の差動ペアを提供します。HPCコネクタは、160本のユーザー定義のシングルエンド信号または80本のユーザー定義の差動ペア、更に10本のシリアルトランシーバを提供します。
- 宇宙ミッションに特化した技術集団
Novo Space社は、2019年に米国Californiaで設立された宇宙ミッション向けのSpaceVPX準拠SBCボード、DSPボード、搭載システムサプライヤです。ユーザの開発リスク、市場投入までの時間、およびコスト削減を目的とした、宇宙用途向けの放射線耐性コンピュータ用のハードウェアおよびソフトウェアのモジュラープラットフォームを開発し、製造・販売しています。これにより、ユーザは使いやすく統合化が容易な信頼性の高い電子機器を入手できるようになります。
Novo Space社は、宇宙マーケットにエコシステムを提供することで宇宙ミッションに貢献します。
ブロック図
スペック
▮ システムオンチップ(SoC) |
AMD Zynq UltraScale+ |
▮ FMCスロット |
ANSI/VITA 57.1準拠 (HPC) |
▮ メモリ |
Boot Option:Redundant Dual QSPI NOR NVM (256MB) Volatile Memory:4GB ECC DDR3L (72 bits wide) Non-Volatile Memory:Accessible through IO Expander (additional to the Boot memory) 2 fully independent 128MBytes NOR Flash banks (256 Mbytes total) |
▮ フロントパネル |
1x SpaceWire 1x Debug UART |
▮ SpaceVPX |
ANSI/VITA 78.00-2022準拠 |
▮ ソフトウェアサポート |
Linux, RTEMS, FreeRTOS |
▮ 環境特性 (Ruggedness E) |
動作温度:0 ~ +40℃ (Ruggedness E) 動作温度:-25 ~ +60℃ (Ruggedness I, F, V) 耐放射線:30Krad TID |