当社で取り扱っている各種ボード製品に関連する技術情報を解説します。
プロセッサ
組込みボードに搭載されている主なプロセッサを解説
MPC8641D


- NXP(旧Freescale)社製デュアルコアPowerPC プロセッサ
- 組み込み用途向けPowerPC として最高の性能を持つプロセッサ
- AltiVec をサポートした e600 コアを2つ内蔵し、DDR2 SDRAM 、GbEthernet 、PCI Express 、SerialRapidIO の各種高速インタフェースをサポート
T4240


- NXP(旧Freescale)社製 12コアQorIQ プロセッサ
- QorIQ Tシリーズの仮想コア24コアを実装した最高性能のプロセッサ
- 動作周波数は1.8GHzまで対応
- マルチスレッド対応64ビットPower Architecture e6500コアには、DSPレベルの浮動小数点演算性能を実現するAltiVecテクノロジを搭載
- 1Gbps及び10Gbpsの統合Ethernetをサポート
P4080


- NXP(旧Freescale)社製 8コア QorIQ プロセッサ
- QorIQ Pシリーズの主力製品である高速ネットワーキングのSoCプロセッサ
- 動作周波数は1.5GHzまで対応
- P4ファミリはPower Architecture e500mcマルチコアプラットフォームを提供
- シリアルインターコネクト(GbE、10GbE、RapidIO、PCI Express)に設定可能なSerDesを統合
Core i7 Haswell


- Sandy Bridge及びIvy Bridgeに続く第4世代のIntel Coreプロセッサ
- 消費電力とGPU性能を大幅に改善
- IntelのUltrabookに使用されている
- 新たにThunderboltを搭載
Core i7 Broadwell


- 第5世代のIntel Coreプロセッサ、14nmのプロセスルール
- コア数は最大で10コアを提供する
- DDR4をサポート
- Haswellと類似しているがクロックあたりの命令実行数(IPC)がおよそ5%向上するとされている
Core i7 Skylake


- 第6世代のIntel Coreプロセッサ、14nmのプロセスルール
- コア数は最大で8コアを提供する
- Broadwellの後継で、さらに省電力化された
- クロック周波数/電圧の変動をハードウェアが内部アルゴリズムに基づいて制御するSpeed Shift Technologyを採用
Xeon D-1500


- BroadwellコアベースのIntel Xeonプロセッサ、14nmのプロセスルール
- Xeonファミリで初のSoCを採用
- コア数は最大で16コアを提供する
- メモリコントローラ、統合I/Oコントローラ、2x 10 Gigabit Ethernet MAC を内蔵
GPU


- Graphics Processing Unitの略でNVIDIA社やAMD社が有名
- 元々は3Dの画像処理を行う為のプロセッサとしてグラフィックカードに搭載されていたものがプログラマブルになりGPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)となった
- NVIDIA社製TESLA K40では2880個のCUDAコアを実装し、1.43TFlopsの最大倍精度浮動小数点性能を実現しており、科学演算や画像処理演算の為、研究機関や大学などで広く利用されている
Cell


- ソニー、IBM、東芝の3 社により開発されたマルチプロセッサ
- PlayStation3用として有名な高性能プロセッサ
- 2スレッド実行と AltiVec をサポートした PowerPC プロセッサと、浮動小数点演算もサポートしているコプロセッサ SPE 8個内蔵しており、コンピューティングリソースの 密度をあげることが可能
- 性能の高さから、特に IBM のスーパーコンピュータでも採用