当社で取り扱っている各種ボード製品に関連する技術情報を解説します。
リアルタイムOS
各種リアルタイムOSについて解説
VxWorks

- WindRiver 社製リアルタイムオペレーティングシステム
- 世界でもっともよく使われている組み込み向けリアルタイムOS の一つ
- 高信頼性が要求される航空・宇宙・防衛の分野で広く使われており、近年では、一般の産業機器や、情報家電の組み込みコンピュータなどにも幅広く用いられている
- NASAの火星探査機にも使用され、信頼性の高いOSとして知られている
MCOE

- Mercury Systems 社製マルチコンピュータオペレーティング環境
- Mercury Systems 社製品専用のOS
- 特に信号処理・画像処理等の大量のデータを複数のプロセッサで処理するために最適化
- MCOE (Multicomputer Operating Environment) は複数のコンピュータシステムを一つのイメージとして取り扱えるよう、リソース管理・負荷のバランシング・API を提供
RedHawk

- Concurrent Real-time社製リアルタイムオペレーティングシステム
- IntelおよびAMDベースのx86システム向けオープン・ソース Linux OSで、CentOS/RHELユーザランドとバイナリ互換の、業界規格、リアルタイム、低レイテンシィに対応
- ハードリアルタイムおよびソフト リアルタイム環境において必要とされるレスポンスを保証
- モデリング、シミュレーション、工業機器制御、金融取引、医療用画像処理 などの幅広いアプリケーションに最適で、殆どのプラットフォーム上においてユーザーレベル・ アプリケーションが外部イベントに対して5マイクロ秒以下で応答することを保証
eCos

- Cygnus社が開発し、現在はRed Hat が提供しているオープンソース。ロイヤリティフリー・ライセンスフリーなリアルタイムOS
- ARM, MIPS, PowerPC, SPARCなどのハードウェアプラットフォームに対応
- μ ITRON3.0 仕様と互換性のあるAPI を実装
- RedHat で開発が始まり、現在は eCosCentric 社が有償サポートも提供
INTEGRITY

- Green Hills社のオペレーティングシステムの主力商品であるリアルタイムOS
- パーティショニングアーキテクチャに基づき、十全な信頼性、絶対的なセキュリティ、および最大のリアルタイム性能を持つ組込みシステムを実現
- ハードウェアメモリ保護で組込みアプリケーションを分離、保護
- サービス拒否攻撃、ワーム、およびトロイの木馬など、悪意のコードをシャットアウトしてOSとユーザータスクを確実に守る
- リアルタイム性能を犠牲にすることなくセキュリティと保護機能を実現
QNX Neutrino

- QNX社の高信頼、組み込み向けリアルタイムOS
- マイクロカーネル採用の設計とモジュール型アーキテクチャ
- カーネルに最低限の機能のみを有するマイクロカーネルアーキテクチャを採用
- QNX独自の技術 ”Adaptive Partitioning”を採用
- POSIXに準拠
- さまざまセキュリティ機能をサポート、攻撃からシステムを守る
LynxOS

- Lynx Software Technologies社が開発したUNIXライクなリアルタイムオペレーティングシステム
- POSIX.1、POSIX.1b、POSIX.1cをサポートするPOSIX互換
- バッファーオーバーランなどのメモリ破壊からシステムを保護するためにメモリ空間を仮想化
- Luminosity(EclipseベースのIDE)アプリケーションとカーネルデバッグのサポート
- アクセス制御と暗号化セキュリティ
- Intel®およびPowerPC®CPUサポート