概要
SBC005SVは、VITA 78 SpaceVPX規格に準拠したPolarfireを搭載した3U VPXタイプFPGAキャリアボードです。この設計は、SpaceVPX規格で定義されているシステムコントローラまたはペイロードとしての動作をサポートします。SBC005SVには、2GBのECC保護付きDDR3 SDRAMを搭載したPolarfire FPGAが搭載されています。また、ファイルシステム用に最大64MBの3重冗長化不揮発性NORメモリと、64GBのBOL(Ball-Of-Low-SLC NANDメモリ)を搭載しています(ECC保護はオプション)。3重冗長化NORメモリは、RISCV、LEONなどのソフトコアプロセッサが必要な場合に、アプリケーションソフトウェアとオペレーティングシステムを安全に保管できます。DDR3メモリは、高速SpaceVPXインターフェースとFMCインターフェース間で転送されるデータを格納するバッファとして機能します。
- 仕様
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搭載可能なモジュール 1x FMC FPGA 1x PolarFire ドライバ Linux, RTEMS, FreeRTOS タイプ 3U VPX 温度範囲 -25 ~ +60℃(*Flight Model) - 特徴
- ▮ PolarFireベースのSpaceVPX SBC
▮ 組込みLEON及びRISCVをサポート
▮ Linux、RTEMS、FreeRTOSをサポート
▮ アプリケーション: アビオニクスおよびペイロードサブシステム
▮ システムI/O拡張および低電力ソリューションに最適
▮ TCP/IP (オプション)
▮ Novo Space製品との組み合わせはプラグアンドプレイ可能
▮ ロジック及びデータストレージにおけるSEE耐性サポート
▮ 監視機能とイベント回復機能を内蔵(FDIRソフトウェアを利用可能)
▮ ITAR規制対象外
- FMC (ANSI/VITA 57.1) について
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FMCはFPGAデバイスに接続するI/Oメザニンモジュールの規格で、ANSI/VITA(VMEbus International Trade Association)57.1で定義されています。業界標準のVPXボードやPCI ExpressボードのFMCサイトに搭載してFPGAの入出力デバイスとして利用できます。FMCには2種類のコネクタ、Low Pin Count(LPC)とHigh Pin Count(HPC)が規定されており、LPCコネクタは、68本のユーザー定義のシングルエンド信号または34本のユーザー定義の差動ペアを提供します。HPCコネクタは、160本のユーザー定義のシングルエンド信号または80本のユーザー定義の差動ペア、更に10本のシリアルトランシーバを提供します。
- 宇宙ミッションに特化した技術集団
Novo Space社は、2019年に米国Californiaで設立された宇宙ミッション向けのSpaceVPX準拠SBCボード、DSPボード、搭載システムサプライヤです。ユーザの開発リスク、市場投入までの時間、およびコスト削減を目的とした、宇宙用途向けの放射線耐性コンピュータ用のハードウェアおよびソフトウェアのモジュラープラットフォームを開発し、製造・販売しています。これにより、ユーザは使いやすく統合化が容易な信頼性の高い電子機器を入手できるようになります。
Novo Space社は、宇宙マーケットにエコシステムを提供することで宇宙ミッションに貢献します。
ブロック図
スペック
▮ システムオンチップ(SoC) |
PolarFire MPF300T |
▮ FMCスロット |
ANSI/VITA 57.1準拠 (HPC) |
▮ メモリ |
Boot Option:Configurable through UBoot from local Non-Volatile Memory (Default) Volatile Memory:2GBytes ECC protected DDR3L Non-Volatile Memory:3 fully independent 128MBytes NOR Flash banks, 64 Gbytes of SLC NAND Flash (2x32GB) |
▮ SpaceVPX |
ANSI/VITA 78.00-2022準拠 |
▮ ソフトウェアサポート |
Linux, RTEMS, FreeRTOS |
▮ 環境特性 (Ruggedness E) |
動作温度:0 ~ +40℃ (Ruggedness E) 動作温度:-25 ~ +60℃ (Ruggedness I, F) 耐放射線:30Krad TID |