概要
SIR-4011は、最大18.0GHzのRF周波数に対応したマイクロ波 RFチューナ(レシーバ)です。
SIR-4011レシーバは、要求の厳しいマイクロ波信号モニタリングアプリケーション向けに設計されており、高度なRF/アナログアーキテクチャにより、高いダイナミックレンジと低スプリアスを実現しています。また、高速・高分解能のデジタルシグナルプロセッサにより、3.2kHzから25MHzまでのIF帯域幅を選択することができます。VCOベースのPLLシンセサイザ構成内にダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)を搭載した先進的な周波数シンセサイザを採用したチューナブル・ローカル・オシレータ(LO)は位相ノイズが小さく抑えられています。
ELINT、RF計測、ブロードキャストおよびIARUモニタリング、電波準拠試験、方向探知システム(DF)、SATCOM、レーダー警報受信機(RWR)などのアプリケーションに適しています。
- 仕様
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RF入力周波数 500MHz~18GHz 帯域幅 500MHz タイプ 2U ラックマウント - 特徴
▮ 高度なフロントパネルグラフィックスペクトルディスプレイ表示
▮ 高いダイナミックレンジ:帯域内入力IP3> 0 dBm、NF <15 dB
▮ DSPベースのAM、FMビデオ復調機能を内蔵
▮ I/Q Digital over Ethernet (オプション)サポート
▮ 10Hzのチューニング分解能を備えた高速スイッチングシンセサイザー搭載
▮ 最大512チャネル/秒の掃引およびスキャン機能
▮ LAN経由のオーディオストリーミング(オプション)
▮ 500MHz帯域幅1.0GHz CF LバンドIF出力
▮ 3.2kHz~20MHzの帯域幅を選択可能な70 MHz IF出力
▮ 80MHz BW(標準)、160MHz IF出力
▮ 調整可能なしきい値による手動および自動ゲイン制御
▮ Ethernet 10/100 Base-T、RS-232、RS-422 / RS-485サポート
▮ 2U 19インチラックマウントタイプ
- RFの専業メーカー
FEI-Elcom Tech社は、さまざまなDRO(誘電体共振発振器)ベースのRF周波数を専門とする設計および製造会社として1995年に設立されました。
世界中のユーザが、Elcom社の低位相ノイズとスイッチング速度技術の優位性を認識し、複数の企業との一連の共同設計関係を通じて新しいDSP対応技術「FlxGen™製品」をSIGINTおよびSATCOM市場に導入してきました。 FEI-Elcom Tech社の製品は、RFアップ/ダウンコンバータ、RFレシーバ、合成信号発生器、ブロックコンバータ、フェーズロックDRO等であり、電子戦、レーダー、電磁環境シミュレータ、SIGINT、5Gワイヤレスなどのアプリケーションに利用されています。
FEI-Elcom Tech社の顧客は、航空宇宙防衛および商業市場の両方における業界リーダーであり、世界中の防衛部門や国防省にソリューションを提供するだけでなく、BAE, Northrop Grumman, Lockheed Martin, Boeing, Agilent Technologies, L3 Communications, General Dynamics, NAVAIR, Rockwell Collins, Raytheonなどのユーザに継続的な供給を続け信頼を得ています。
ブロック図
スペック
| ▮周波数 | |
| 周波数レンジ | 0.5 ~ 18.0GHz |
| インピーダンス | 50Ω |
| チューニング分解能 | 10Hz |
| プリセレクタ | YIG Tuned Preselector |
| 周波数精度対温度 | < ±0.1PPM |
| 長期変化 | < 1PPM / 年 |
| 外部リファレンス入力 | 10MHz at 0±3dBm, Auto locking |
| 位相ノイズ (Typical) | 0.5°RMS (100Hz~10MHz) (オプション: 0.2°RMS) Offset 100Hz: -70dBc/Hz Offset 1KHz: -90dBc/Hz Offset 10KHz: -95dBc/Hz Offset 100KHz: -104dBc/Hz Offset 1MHz: -125dBc/Hz Offset 10MHz: -140dBc/Hz |
| ▮走査&掃引 | |
| スイープモード | F1 ~ F2 at Selected Frequency Step |
| リストモード | 最大512周波数 |
| 滞留時間 | 5ms ~ 60sec, 又は取得停止まで |
| チューニング速度 | 1.25ms / 100MHz |
| ▮RFセクション | |
| 入力VSWR | 2.5 |
| 入力レベル | -35dBm (最適値) |
| RF入力最大レベル | +25dBm (絶対定格) |
| ノイズフィギュア (@1 GHz出力) | 14dB Typical |
| ノイズフィギュア (@70 MHz IF出力) | 14dB Typical |
| コンバージョンセンス | Non Inverting |
| RFゲイン変化 | ±1.5dB vs RF入力周波数レンジ |
| ▮ダイナミックレンジ | |
| 2トーンSFDR | 65dB RF to IF, 1MHz BW, f1-f2≦25% of BW |
| リニアダイナミックレンジ | ≧ 90dB, RF to IF, 1MHz BW |
| イメージリジェクション | > 70dB |
| LO再放射 | < -95dBm at RF入力 |
| LOスプリアス | < -70dB |
| In band 入力IP3 | 0dBm (20dBゲイン設定) |
| 出力P1dB | +18dBm@30dBゲイン |
| ▮広帯域 Lバンド出力 | |
| 中心周波数 | 1.0GHz |
| 帯域幅 (3 dB) | 500MHz |
| RF to IFゲイン | 30dB (0dB減衰) |
| ゲインフラットネス (80% IF帯域以上) | ±1.2dB max |
| 群遅延変化 | 3nsec max over 80% of 3dB BW (IESS 308 SATCOM規格適合) |
| マニュアルゲインコントロール | 30dB, 1dB Resolution |
| 1.0 GHz IF信号モニタ出力レベル | -20dBc |
| インピーダンス | 50Ω |
| VSWR | 2:1 Max. |
| ▮RECONSTRUCTED IF出力 | |
| 周波数 | 70MHz |
| 帯域幅 (3 dB) | 3.2kHz, 6.4kHz, 10kHz, 15kHz, 20kHz, 30kHz, 50kHz, 100kHz, 200kHz, 300kHz, 400kHz, 1MHz, 5MHz, 10MHz, 20MHz, 25-30MHz |
| 群遅延 | 3.2kHz~20MHz IF BWのリニア位相FIR設計 |
| ゲインフラットネス (80% IF帯域以上) | ± 0.4dB (Typ.), ± 0.6dB (Max.) |
| 70MHz IF出力レベル | AGCモードで調整 |
| マニュアルゲインコントロール | 70dB, 1dB Resolution |
| オートゲインコントロール (AGC) | 70dBレンジ, Fast Attack, Programmed Decay Fast Attack: 2msec for 50dB Change, 2msec During Sweep or Scan Decay Time: Programmed from 1msec to 1sec IF出力レベル: Programmed from +7dBm to -35dBm, 1dB step |
| ▮ANALOG IF出力 | |
| 周波数 | 160MHz |
| 帯域幅 (3 dB) | 80MHz Typical |
| ゲインフラットネス (80% IF帯域以上) | ±0.6dB (Typ.), ±0.8dB (Max.) |
| RF to IFゲイン | 30dB max |
| マニュアルゲインコントロール | 50dB, 1dB Resolution |
| IF出力インピーダンス | 50Ω |
| 群遅延変化 | 6nsec over 80% of BW |
| VSWR | 2:1 Max |
| IF信号モニタ出力レベル | -20dBc |
| ▮環境特性 | |
| 動作温度 | -10 ~ +55℃ |
| 非動作温度 | -30 ~ +85℃ |
| 相対湿度 | 最大95% *結露なきこと |
| 高度 | 13,000 ft |
| EMI | MIL-STD-461C, CE03 及び RE02 |
| 衝撃 | MIL-STD-810E, method 516.4, Procedure VI |
| 振動 | MIL-STD-810E, method 514.4, Procedure I |
| 電源 | 95-265VAC, 47-63Hz, 150W |
| ▮メカニカル | |
| サイズ | 19″ 2Uラックマウント (3.5″ H x 22″ D x 17″ W) |
| 質量 | 20ポンド (9.07kg) |


