概要
SIDC-6100は、最大40GHzのRF周波数に対応した2UラックマウントタイプのRFチューナ(ダウンコンバータ)です。
SIDC-6100のアジャイルLOは、VCOベースのPLLシンセサイザ内にダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)を組み合わせた先進の周波数シンセサイザ・アーキテクチャを採用しています。この組み合わせにより、低位相ノイズ、低スプリアス、高速チューニング速度と10MHzチューニング周波数ステップサイズを実現します。また、スキャンおよびスイープ周波数制御モードも提供します。SIDC-6100は、ダイナミックレンジ、低位相ノイズ、および高速チューニングの面で優れたRF性能を提供するように設計されています。このRF性能と信号制御およびシステム制御機能により、SIDC-6100は幅広い要求の厳しいマイクロ波ダウンコンバータアプリケーションに最適なソリューションです。
ELINT、RF計測、ブロードキャストおよびIARUモニタリング、電波準拠試験、方向探知システム(DF)、SATCOM、レーダー警報受信機(RWR)などのアプリケーションに適しています。
- 仕様
-
RF入力周波数 100MHz~40GHz 帯域幅 1000MHz タイプ 2U ラックマウント - 特徴
- ▮ 高いダイナミックレンジ
▮ 20Hzのチューニング分解能を備えた高速スイッチングシンセサイザー搭載
▮ 優れた位相ノイズ性能:< 0.5°RMS
▮ 広帯域出力:1.8GHz CF出力、1000、500、200、100 MHz BW
▮ IF出力:選択可能な帯域幅を備えた160MHz CF IF出力
▮ 調整可能なしきい値による手動ゲイン制御
▮ 高度なフロントパネルキャラクターディスプレイ
▮ Ethernet 10/100 Base-T、RS-232、RS-485サポート
▮ 2U、19インチラックマウントタイプ
- RFの専業メーカー
FEI-Elcom Tech社は、さまざまなDRO(誘電体共振発振器)ベースのRF周波数を専門とする設計および製造会社として1995年に設立されました。
世界中のユーザが、Elcom社の低位相ノイズとスイッチング速度技術の優位性を認識し、複数の企業との一連の共同設計関係を通じて新しいDSP対応技術「FlxGen™製品」をSIGINTおよびSATCOM市場に導入してきました。 FEI-Elcom Tech社の製品は、RFアップ/ダウンコンバータ、RFレシーバ、合成信号発生器、ブロックコンバータ、フェーズロックDRO等であり、電子戦、レーダー、電磁環境シミュレータ、SIGINT、5Gワイヤレスなどのアプリケーションに利用されています。
FEI-Elcom Tech社の顧客は、航空宇宙防衛および商業市場の両方における業界リーダーであり、世界中の防衛部門や国防省にソリューションを提供するだけでなく、BAE, Northrop Grumman, Lockheed Martin, Boeing, Agilent Technologies, L3 Communications, General Dynamics, NAVAIR, Rockwell Collins, Raytheonなどのユーザに継続的な供給を続け信頼を得ています。
ブロック図
スペック
| ▮周波数 | |
| 周波数レンジ | 0.1 ~ 40GHz |
| チューニング分解能 | 20Hz |
| チューニング速度 | 50μsec |
| 周波数精度vs温度 | < ±0.1PPM |
| 長期変化 | < 1PPM / 年 |
| 外部リファレンス入力 | 10MHz at 0±3dBm, Auto locking |
| 位相雑音 (Typical) | 0.5°RMS Integrated from 100Hz to 10MHz < 26.5GHz Offset 100Hz: -68dBc/Hz Offset 1KHz: -87dBc/Hz Offset 10Hz: -95dBc/Hz Offset 100KHz: -101dBc/Hz Offset 1MHz: -117dBc/Hz Offset 10MHz: -130dBc/Hz [26.5 ~ 40GHz] Offset 100Hz: -68dBc/Hz Offset 1KHz: -87dBc/Hz Offset 10Hz: -95dBc/Hz Offset 100KHz: -100dBc/Hz Offset 1MHz: -112dBc/Hz Offset 10MHz: -125dBc/Hz |
| ▮走査&掃引 | |
| スイープモード | F1 ~ F2 at Selected Frequency Step |
| スイープレート | < 500μsec in band |
| 滞留時間 | 0 ~ 60sec, 1秒ステップ又は取得停止まで |
| 閾値の調整 | 1dB step (-15dBm~-150dBm at IF出力) |
| 外部トリガ | ストローブ入力 |
| ▮RFセクション | |
| 入力VSWR | 2.5:1 |
| RFプリセレクタ | 10 Bands (GHz) |
| ノイズフィギュア (30dBゲイン) | 15dB (Max) (1~26.5GHz) 17dB (Max) (0.5~1GHz) |
| 最大入力レベル (絶対定格) | +20dBm (0.1~26.5GHz) +10dBm (26.5~40GHz) |
| 最大入力レベル (動作時) | -15dBm (20dBゲイン) |
| コンバージョンセンス | Non Inverting |
| RFゲイン変化 | ±1.5dB vs RF入力周波数レンジ |
| ▮ダイナミックレンジ | |
| リニアダイナミックレンジ | 80dB with 1MHz BW |
| イメージリジェクション | > -70dB |
| LO再放射 | < -80dBm at RF入力 |
| 入力IP3 | -5dBm@20dBゲイン |
| 入力1dB利得圧縮 | -15dBm@20dBゲイン |
| 出力1dB利得圧縮 | +15dBm@30dBゲイン |
| 帯域内スプリアス,キャリア依存 (30dBゲイン/-15dBm出力レベル) | -60dBc typical, -50dBc max |
| 内部発生 (20dBゲイン時) | -85dBm typical, -75dBc max (入力に相当) |
| ▮広帯域 Lバンド出力 | |
| 中心周波数 | 1.8GHz |
| 帯域幅 (3dB) | 1000MHz, 500MHz, 200MHz, 100MHz 選択可 (2~40GHz) 200MHz (1.33~2GHz) 100MHz (0.1~1.33GHz) |
| RF to IFゲイン | 30dB |
| ゲインリップル (80% IF帯域以上) | ±1.2dB (Typ), ±2.4dB (Max) 0.1-40GHz |
| ゲインスロープ (80% IF帯域以上) | < 2.5dB |
| 群遅延変化 | 3nsec max over 80% of 3dB BW, 6nsec max over 80% of 3dB BW |
| マニュアルゲインコントロール | 0~30dB選択可, 1dB 分解能 |
| インピーダンス | 50Ω |
| VSWR | 2:1 Max. |
| 広帯域シグナルモニタ | -20dBc Typical |
| ▮IF出力 | |
| 中心周波数 | 160MHz |
| 帯域幅 (3dB) | 1, 5, 10, 20, 40, 80MHz 選択 |
| ゲインフラットネス (80% IF帯域以上) | ±0.8dB (Typ.), ±1.2dB (Max.) |
| RF to IFゲイン | 30dB |
| マニュアルゲインコントロール | 0~30dB選択可, 1dB 分解能 |
| IF出力インピーダンス | 50Ω |
| VSWR | 2:1 Max. |
| IF信号モニタ | -20dBc (Typ) |
| ▮環境特性 | |
| 動作温度 | 0 ~ +50℃ |
| 非動作温度 | -30 ~ +85℃ |
| 相対湿度 | 最大95% *結露なきこと |
| 高度 | 10,000 ft |
| EMI | MIL-STD-461C, CE03 及び RE02 |
| 衝撃 | MIL-STD-810E, method 516.4, Procedure VI |
| 振動 | MIL-STD-810E, method 514.4, Procedure I, Category 9, Figure 514.4-15 |
| 電源 | 95-265VAC, 47-63Hz, 100W |
| ▮メカニカル | |
| サイズ | 19″ 2Uラックマウント (3.5″ H x 23″ D x 17″ W) |
| 質量 | 35ポンド (15.87kg) |


