概要
PC820は、FMC+ボードを搭載可能な PCI Expressタイプの Kintex UltraScale FPGAボードです。
FMC+ (VITA 57.4)に対応したFMCサイトを持っているため、高速 I/O を実装することができます。FPGAは、Virtex UltraScale又はKintex UltraScaleを選択することができます。フロントパネルに実装されたSFP+はx1レーンの10Gb MGTとして利用することができ、ボード間通信又はシャーシ間通信を高速に実現することが可能です。
A/D、D/A FMC を組み合わせることで、広帯域・多チャンネルの無線信号処理を実現することができます。
- 仕様
-
搭載可能なモジュール 2x FMC FPGA 1x Virtex UltraScale / Kintex UltraScale ドライバ Windows, Linux, VxWorks タイプ PCIe - 特徴
- ❖ Xilinx Virtex UltraScale(XCVU080, 095, 125)またはKintex UltraScale(XCKU085, 095, 115)
❖ PCIe Gen3 x8レーンサポート
❖ FMC+サイト–ハイシリアルピンカウント(HSPC)
❖ DDR4-2133 SDRAM SO-DIMM
❖ 1Gb FPGAコンフィギュレーションフラッシュ
❖ 256Mbシリアルフラッシュ
❖ シングルレーンSFP+インターフェイス
❖ 双方向 x8 FireFly接続(オプション)
❖ CPLDを搭載
❖ スタンドアロン操作サポート(オプション)
- FMC (ANSI/VITA 57.1) について
FMCはFPGAデバイスに接続するI/Oメザニンモジュールの規格で、ANSI/VITA(VMEbus International Trade Association)57.1で定義されています。業界標準のVPXボードやPCI ExpressボードのFMCサイトに搭載してFPGAの入出力デバイスとして利用できます。FMCには2種類のコネクタ、Low Pin Count(LPC)とHigh Pin Count(HPC)が規定されており、LPCコネクタは、68本のユーザー定義のシングルエンド信号または34本のユーザー定義の差動ペアを提供します。HPCコネクタは、160本のユーザー定義のシングルエンド信号または80本のユーザー定義の差動ペア、更に10本のシリアルトランシーバを提供します。
- 高性能PCをご用意しています
A/DボードをPCにインストールする場合、以下の事を検討する必要があります。
1.インストールスロットの物理的寸法- ⇒ボードの奥行・高さ、隣接スロットの干渉などを検討
2.PCIeスロットの物理的レーン数 - ⇒ボードとM/Bのレーン数(x1/x4/x8/x16)を物理的・電気的に検討
3.PCIeスロットの電気的互換性(Gen1/2/3) - ⇒ボードとM/Bのパフォーマンス(Gen1/2/3)適合性を検討
4.OSとの互換性 - ⇒Windows 7/8/10, Linux, 32bit/64bitドライバとの適合性を検討
これらの検討事項を考慮した最適なPCをご用意いたします。
ラックマウントタイプやデスクトップタイプ、CPUの性能や数、メモリの容量などお客様のご要望に合わせてビルドアップいたします。また、オプションで高速RAIDドライブを追加することも可能ですので長時間の記録が必要なアプリケーションに最適です。
ブロック図
スペック
■ FPGA | Xilinx Virtex UltraScale XCVU080, XCVU095, XCVU125 又は Kintex UltraScale XCKU085, XCKU095, XCKU115 |
■ メモリ | DDR4-2133 SDRAM SO-DIMM 1Gb FPGA configuration flash 256Mb Serial Flash |
■ インタフェース | PCI Express Gen3 x8 レーン |
■ 拡張サイト | FMC+:HSPC (High Serial Pin Count) FireFly:Bidirectional x8(オプション) |
■ ソフトウェアサポート | ドライバソフトウェア:Windows, VxWorks, Linux FPGA 開発ツール:Stellar IP |
■ 環境条件 | 動作温度:0℃ ~ +55℃ 保存温度:-40℃ ~ +85℃ 湿度:95% (結露なきこと) ※温度拡張オプションあり |